有這樣一些日本的特色詞彙,看似含義簡單,或是場所、物品名稱,或是節日、自然現象,但其背後卻暗含著豐富的日本文化,以及日本人獨特的思維方式。理解這些詞,不僅有助於我們走近日本,或許也可以讓我們讀懂日本人的內心。
本刊原日本專家福井百合子女士以隨筆的形式,向我們講述了這些特色詞彙的含義,宛若開啟了一次發現之旅。那麼,就讓我們跟隨她一起去探索其中的奧妙吧。
3月末に桜が見ごろとなるが、この季節は新しい生活への期待で胸をふくらませる時期でもある。日本の學校は新學年が4月から始まるため、新しい生活のスタートはいつだって4月だ。ちょっと大きめの、まだ體に馴染んでない制服を著て、ピカピカの學生カバンを下げている子どもは4月の風物詩だ。
3月末是櫻花的最佳觀賞期,這個季節也是對新生活充滿期待的時期。日本學校的新學年從4月開始,所以新生活的開始總是在4月。穿著稍大的、還不太合身的制服,揹著鋥亮書包的孩子是4月的風景線。
日本では制服がある中學・高校が9割以上を佔め、小學校でも制服があるところが少なくない。中高生の制服といえば、アニメなどで目にすることも多いと思うが、女子はセーラー服、男子は學ランともいわれる、詰襟(つめえり)の上著とズボンだ。
日本有制服的初高中佔9成以上,也有不少小學有制服。說到初高中生的制服,可能大家在動漫裡經常能夠看到,女生穿水手服,男生穿被稱作“學蘭(蘭指荷蘭的蘭,江戶時代稱西服為“蘭服”,因此學生穿的蘭服簡稱學蘭——譯註)”的立領上衣和長褲。
制服が最初に採用されたのは、貴族階級が通う學校であった學習院で、1879(明治12)年に詰襟の上著が制服となり、これは軍服を模したものであった。その後、帝國大學(舊制高等教育機関)の學生も詰襟の制服を著るようになり、これがエリート學生のシンボルとなり、次第に広まっていった。
最早採用制服的是貴族階級就讀的學校學習院,1879(明治12)年立領上衣成為制服,這是仿照軍裝設計的。後來,帝國大學(舊制高等教育機構)的學生也開始穿立領制服,這便成為精英學生的象徵,並逐漸普及開來。
一方、女子の制服となったのは、和服の袴(はかま)をもとにしてつくられたスカート狀の女袴で、一般的な著物よりも動きやすいため、1900年頃、女子高等學校の制服として採用された。この時期、學校に行けるのはごく少數の恵まれた女子だけで、袴に革靴という女學生たちは、この時代のファッションリーダーであり、憧れの的だった。
另一方面,女子制服是參照和服的袴(讀音kù 裙褲)製作的裙狀女袴,因為比一般的和服便於行動,1900年左右,被採用作為女子高中的制服。在這一時期,只有極少數幸運女子能夠上學,穿著袴和皮鞋的女學生們是那個時代的時尚領袖,令人仰慕。
ちなみにこの女學生の袴は、今では卒業袴と呼ばれ、卒業式で女性が著る定番ファッションとなっている。1920年代に洋服が流行すると、女子の制服も洋風化し、もともと帆船の乗組員(セーラー)の服裝であり、西洋で女性や子供の服として人気が高かったセーラー服が、日本でも女學生の制服として定著していった。
順便說一下,女學生穿的袴,現在被稱為畢業袴,成為了畢業典禮上常見的女性禮服。上世紀20年代,西洋服飾開始流行後,女子制服也隨之西化,原本是帆船船員(水手)裝束,在西方備受女性和孩子喜愛的水手服,在日本也成為了女生制服並延續下來。
今では詰襟やセーラー服といった古典的な制服は減る傾向にあり、ブレザーにギャザースカート、ズボンといったタイプの制服が多くなっている。最近では、ジェンダーレス意識の高まり注から、性別により定められた制服を問題視する聲も高まり、スカートやズボンなど好きなものを自由に選べる「ジェンダーレス制服」も増えている。
如今,立領服、水手服等經典制服有所減少,西裝外套搭配百褶裙、長褲等類型的制服越來越流行。最近,由於無性別意識的提升注,很多人對依據性別規定的制服提出質疑,根據個人喜好自由選擇穿著裙子還是褲子的“無性別制服”也越來越多。
このように制服文化が日本に深く根付いているのは、制服が日本人の好みに合致していたためだろう。制服を著ると統一感があり、折り目正しく、清潔感がある。また、みんなが同じ服裝をすることで、所屬感・一體感を高めることができ、服の華美さを競ったり、著ている服に引け目を感じたりすることもない。
制服文化之所以能夠在日本深入人心,或許是因為制服符合日本人的喜好。穿著制服,給人一種整齊、規矩、乾淨的感覺。另外,大家都穿著同樣的服裝,可以提升歸屬感和集體意識,不會攀比誰穿的奪目,也不會因為穿著而感到自卑。
こうした長所がある一方で、制服は畫一さを生み、一人ひとりの個性を押し殺すという短所もある。就職活動のとき、誰も強制していないのに誰もが同じような黒いスーツを著るのも、ある種の「制服」といえ、日本人の橫並び志向を示すものといえる。
雖然制服有以上優點,但也有整齊劃一,壓抑每個人表達個性的不足之處。在找工作的時候,明明沒有人強制,但大家都穿同樣的黑色西裝,這也可以說是一種“制服”,體現了日本人的看齊意識。
註釋
日本の2022年のジェンダー・ギャップ指數の総合順位は146カ國中116位と低く、こうした狀況を改善するため、性別の違いによる不平等・格差を取り除こうとする意識が高まっている。またトランスジェンダーの人に対する気配りもこれに含まれる。
日本2022年的性別差距指數綜合排名在146個國家中較為靠後,僅列第116位。由此,人們越來越意識到要改善這一狀況,消除性別差異帶來的不平等和差距。並且,這種意識也體現在對跨性別者的關懷方面。
翻譯、編輯:錢海澎
圖片來自網絡
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