宗教研究 2023-04-05 13:23 發表於四川
日本杜甫學會 編
ISBN | 978-4-585-39446-4 | Cコード | 3098 |
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刊行年月 | 2023年4月 | 判型・製本 | A5判・並製 176 頁 |
キーワード | 漢文,詩歌,古典,中國 |
定価:3,300円
(本體 3,000円) ポイント:90pt
「詩聖」杜甫。
その詩は、それ以前の詩の総括であるとともに、以後の中國詩の出発點でもある。
日本においては、五山の僧の崇敬、芭蕉の傾倒があり、明治以後も、中江兆民・島崎藤村・正岡子規を始め、知識人・國民の間で、その親愛の念は一貫して揺るがないものだった。漢文教育においても、杜甫の詩は教材の中で重要な位置を佔めてきた。
世界における杜甫への関心を見つめつつ、変転する時の中で無窮の未來に向かって杜甫研究を発展させ続ける一冊。
[論文]
杜甫の詩における「山河」の在り方とその変質について―安史の亂の前後を中心に 遠藤星希
杜甫詩の月が照らすもの 高芝麻子
杜甫の自注にみえる編年意識について―「自京赴奉先縣詠懷五百字」以降の展開 好川聡
「家書」は屆いたか―杜甫「春望」の「家書抵萬金」について 後藤秋正
杜甫「示從孫濟」―門閥意識を生きた詩人 松原朗
『杜詩諺解』の構造とそこに見える解釈の位相 其一―玉華宮から 成澤勝
[訳注]
杜甫「鵰賦」(鵰の賦)訳注(二) 谷口真由実
杜甫「東西両川説」訳注 谷口匡
[研究概況及び文獻収録]
日本新世紀(二〇〇〇―二〇二〇)杜甫研究綜述 趙蕊蕊 著 大橋賢一・加藤聰・紺野達也・佐藤浩一 訳注
日本における杜甫研究集録(二〇二一) 大橋賢一・加藤聰・紺野達
日本杜甫學會會則・彙報・編集後記
往期目錄:
杜甫研究年報 第五號
[論文]
「帯」の用法から見た杜甫の詩 後藤秋正
杜甫の閨情詩 下定雅弘
杜詩の二人稱代名詞に関する覚え書き―「汝曹」を中心に 大橋賢一
「杜甫韻字ユニット」モデルを用いてのそこにおける継承とその影響 水谷誠
杜甫「鵰賦」(鵰の賦)訳注(一) 谷口眞由実
海寧に周春ゆかりの安瀾書院を尋ねる―杜詩雙聲畳韻研究を終えて 丸井憲
[研究概況及び文獻収録]
日本における杜甫研究集録(二〇二〇) 大橋賢一・加藤聰・紺野達也
日本杜甫學會會則・彙報・編集後記
『杜甫研究年報』第四號
[論文]
杜甫詩の真偽―「哭長孫侍御」札記― 後藤秋正
杜詩における「歯」について 大橋賢一
杜甫の詩における鸕鶿詠 高岡遼
杜甫、そして白居易へ―「醒」の快適 下定雅弘
杜甫詩における雙聲畳韻の諸相 丸井憲
仁甫聖壽抄『続臆斷』(慶應義塾大學斯道文庫所蔵)瞥見 太田亨
[研究概況及び文獻収録]
【書評】『李白と杜甫の事典』(大修館書店、二〇一九・一一) 後藤秋正
日本における杜甫研究集録(二〇一九) 大橋賢一・加藤聰・紺野達也
日本杜甫學會會則・彙報・編集後記
『杜甫研究年報』第三號
杜甫の涙 下定雅弘
杜甫の七言古詩における雙聲畳韻の配列について―鮑照「擬行路難十八首」と比較しつつ 丸井憲
同羅逃亡事件と杜甫長安「連行」のいきさつ 謝思煒(鍾卓螢・紺野達也訳)
杜甫詩の真偽―「佚詩」五篇などについて 後藤秋正
杜甫と高適の制挙受験に関連する詩について─奉贈の排律詩を中心に 田中京
〔研究概況及び文獻収録〕
中國大陸新世紀杜甫研究綜述(二〇〇〇─二〇一八)下 劉寧(佐藤浩一訳)
日本における杜甫研究集録(二〇一八) 大橋賢一・加藤聰・紺野達也
【紹介】松原朗(編)『杜甫と玄宗皇帝の時代』 加藤聰
『杜甫研究年報』第二號
論文 杜甫詩の真偽―「江南逢李亀年」について 後藤秋正
論文 「艱難昧生理、飄泊到如今」―杜詩雙聲畳韻対小考 丸井憲
論文 清・顧宸『闢疆園杜詩註解』について 大橋賢一
研究概況 中國大陸新世紀杜甫研究綜述(二〇〇〇~二〇一八)上 劉寧(加藤聰・紺野達也訳)
研究概況 中國杜甫研究會の概況 劉明華(佐藤浩一訳)
研究概況 日本における杜甫研究集録(2017) 大橋賢一・加藤聰・紺野達也
『杜甫研究年報』創刊號
創刊の辭 下定雅弘
杜甫を育くんだ世界―継祖母盧氏の家族観を手掛に― 松原朗
「家中」とは妻のことか―杜甫「縛鶏行」について― 後藤秋正
菅家と杜詩―杜甫詩集在菅家廊下― 丹羽博之
臺灣における最近三十年間の杜甫研究要説および論著集録(一九八五~二〇一五) 李奇鴻・陳安琪(加藤聰 訳)
香港における近年の杜甫研究概況 呂家慧・陳偉強(加藤聰 訳)
最近の韓國における杜甫研究の動向 金卿東・金銀雅(豊福健二 訳)
日本における杜甫関連著書一覧及び解題(一八九七~二〇一七) 大橋賢一・加藤聰・紺野達也
日本における杜甫研究集録(二〇一五〜二〇一六) 大橋賢一・加藤聰・紺野達也
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